日本語の言霊や言霊原理に興味を持っている方へ

日本民族

こんにちは、デデです。

 

わが国には現存する歴史書として最重要古典「古事記」があります。

 

「古事記」は八百万の神様が神話形式で登場し、日本民族の由来が問えるとして
これまで多くの国学学者が研究を重ね、現代語訳がされてきました。
日本神道や天皇存在の根拠となっているのも「古事記」のおかげであり、
わが国の国体の根幹をなす古典のひとつであります。

 

実はこの「古事記上つ巻」において見られる、
次々と登場する神様の名前の意味と上つ巻で暗示する物語のなかに、
人間の脳内で起きる出来事、つまり言霊原理が隠されてあったのだと、
そのように解釈できることがわかっています。

 

その解釈の発見に至る発端は、古く天皇家に伝わるとされる言霊原理の資料に
明治天皇が興味を持ち始め、明治天皇ご自身と昭憲皇太后、また天皇家ゆかりの
側近が厳重に保管してあった古い資料を寄せ集めた時、それが古事記上つ巻であったとされています。

 

そこで明治天皇や昭憲皇太后と付き添われていた一般人の学者が
このような縁でいっしょになって言霊原理の研究をサポートすることになり、
次第に彼が言霊原理の資料を預かるようになって、ついには天皇家に代わって
研究を続けられたのですね。

そして天皇家以外で今まで表に出ることなかった言霊原理
明治・大正・昭和をへて心ある知識人たちに引き継がれたのです。

その言霊原理に惹かれた知識人の誰もが人生を賭して

言霊原理の謎

を解明しようとしたですね。
しかもわれわれの知らないところですでにアイウエオ50音の言霊原理
その知識人によってこの世に問われていたのです。

 

レオナルド
レオナルド
「言霊学事始」 言霊学会編 七沢賢治監修

 

レオナルド
レオナルド
「言霊百神 古事記解義」 小笠原孝次著 七沢賢治監修

 

その言霊原理に惹かれた知識人たちの血と汗がにじむ研究成果が分かる書物が
たくさんありますが、比較的参考にしやすいのが島田正路著「古事記と言霊」という本です。(販売元サイトはこちら)

 

このように明治時代からわが国の言霊原理の研究が始まっていたわけですが、
その研究にぶつかってきた歴代の知識人が口をそろえて伝えてきたことがあります。

「古事記上つ巻」とは言霊原理の教科書です。

 

言霊原理研究の知識人の研究成果によると
古事記上つ巻に次々と登場する神様は

日本語を使う人の脳内における心の先天宇宙(=言霊)

を表しており、その心の動きのひとつひとつにアイウエオ50音が
言霊として50神、当てられています。

 

俗にいう神=言霊が日本語を使うわれわれの脳内と心に宿っていることになります。

 

ポイントは人間が無意識のうちに考えたり、言葉にする前にすでに体を動かしたりできるのは心の先天要素(現象として現われる以前の心の活動の内容)があるからだ、これが言霊原理なのです。

 

普段われわれは人間の肉体の外の世界(=宇宙)に神の存在を認め、それを祀る神社を参拝していますが、この言霊原理を知ると、

心のなかの宇宙にいらっしゃる神様がお喜びになる

という霊性的視点を神社を通じて味わうようになってきます。

 

お伝えしたように「古事記」の上つ巻とは神話形式をとりながら、
いつの時代にか復興されるべき言霊原理を解き明かしているのです。

 

「古事記上つ巻」の言霊原理はいわば日本語を使う人にとって身近に感じられる
伝統的精神なのです。

 

心ある知識人たちの言霊原理研究によれば
この2000
年の間、だいたい神武天皇即位あたりからまさに現代に至るまで

「物質科学文明がこの世を占める時代」

になると古代日本人はわかっていたとされています。

 

つまり物質のことしか考えない人の時代に精神文明の礎となる言霊原理
振りかざせば、永久に言霊原理を消させる
ような邪悪な力が働くことになる、
そのため、言霊原理の危機的状況を察した当時の天皇と太安万侶が言霊原理
神話形式で書物に留め隠すことで

「物質科学文明到来の不可避」から言霊原理が意図的に隠没されてきた

と、その言霊原理の保護が「古事記」編纂の目的だと考えられています。

 

古事記編纂の前からわが国に言霊原理が存在していたのです。

 

そして「古事記と言霊」著者の島田正路は
現代のような精神退廃を伴うほどの物質社会が完成を見るころ、
言霊原理の復興
によって日本語を使う人とわが国の国体が再び

高天原(たかまはら)の役割

となり世界に精神重視の生き方を広めるべきと伝えているのです。

 

最近なにかと風の時代やら、ガイアの法則やら、わが国の縄文時代の謎など、
わが国がこれから世界の中心で文明を担うのではないかと言われています。

まさしく言霊原理が復興してもいい時代ではないでしょうか。

この言霊原理はわが国の邦家の経緯、王化の鴻基を立て直すためであり、
物質ばかりを重視する思考から離れて精神宇宙に立ち返るほど
文明創造にとても大切な意味を持ってくることになるからです。

邦家の経緯、王化の鴻基とは何か

 

わが国の宝である言霊原理を解き明かしてくれた心ある知識人に敬意を払い、
今のわが国の社会がおかしいと思われるなら、言霊原理はわが国で再び広まって
いくべきでありましょう。

 

それなら言霊原理とはどんな感じものなのかと気になりますよね。
今後少しずつ古事記に登場する神様を紹介しながら、言霊原理とは何なのかを
紹介できればと思っています。

古事記に登場する言霊原理の島について