古事記に登場する言霊原理の島について

日本民族

こんにちは、デデです。

 

「古事記上つ巻」は言霊原理の教科書であると以前お伝えしましたが、

日本語の言霊や言霊原理に興味を持っている方へ

古事記に登場する神様とその言霊原理を紹介する前に
少しふまえておくべき知識があります。

 

古事記上つ巻には「島を生む」という話が登場します。
通説ではこの「古事記上つ巻」の叙述を根拠に、
太古わが国に生まれた島々がありますよ、ということになっていますね。
古事記上つ巻を誰がどう読んでもわが国の周辺に浮かぶ島々のことだろうと考えてしまうのです。

 

しかし言霊原理を研究した知識人たちは口をそろえて忠告していますが、
世界の神話などの古典は文字通りに解釈してはならない場合があるのです。

 

古事記上つ巻にある島々を文字通りの海に浮かぶ島々の概念に飛びついてはならないとなると、どういう解釈が必要になるのでしょうか。

 

言霊研究の成果によれば、島という言葉は心のなかを広大な宇宙に見立て、
心の動き(=
言霊)が現象化するように役割ごとに区分けされる、
その心の「締まり」を表します。

 

は「締める」「区分」からの「締まり」という暗示なのです。
よく怖い人などが「このあたりは俺の島だ」という、それと同じ意味です。

 

たとえば普通の海に浮かぶは、物理的にも地理的にも海の一部を陸として
区分けされているように、
心のなかの先天宇宙で生まれる心の動き(=言霊)が、
部分部分に区分けされて、その区分けという島ごとに言霊があるという解釈とお考えください。

心の宇宙に生みだされた島々にそれぞれ言霊(=)の鎮まる宝座が
あると表現しているのが古事記上つ巻なのです。

 

言葉として口から出る前の、心の先天宇宙における心の動きが言霊であります。
古事記をお読みになるとわかりますが、少なくとも古事記上つ巻で神様の名前が
間髪を入れずに次々と出てくるのは、その言霊(=心の動き)が心の先天宇宙で
次々と生まれ出てくる様子を暗示しているのです。
その生まれた言霊がバラバラにならないように島々があるのですね。

 

そしてこの生みだされた島々もちゃんと言霊原理と関係があるのです。
たとえば多くの言霊が連なってひとくくりの役割となる大きなも存在すれば、
ひとつのにひとつだけの言霊が鎮座して役割を果たすもあります。

 

個人差ありますが言霊を学ぶようになると、心のなかのが洗練されてきて
口にする言葉さえも洗練されてくるので、心の締まりがついてきます。

われわれの普段使う心の締まりとは、ちゃんと言霊と関係があるのです。

 

古事記上つ巻で登場する言霊を表す神はいっぱい種類があって言霊学では
言霊百神と呼ばれています。
(50音言霊の50神とその言霊の運用法の50神です。)
そしてその100神がそれぞれ座する島々は全部で14島あります。

 

このように古事記上つ巻に隠没されていた言霊原理

14の島々で区分しながら言霊の構造を表現しようとしている真実、イデア

であるため、少し複雑に感じるかもしれません。
そのため言霊原理を学ぶには、ひとつひとつ古事記の神様と言霊を解明していく方法もありますが、視点を変えてこれら14の島々ごとに鎮座する言霊(=神)
ふれていくのもいいかと思います。

 

次回から実際の島ごとに分けてそこに鎮座する言霊(=神)を紹介していきます。

言霊原理の島 ①淡道の穂の狭別の島