情報が与えられなかった結末

テレビ論

こんにちは、デデです。

 

表題の「情報が与えられなかった」ことの深刻さがお分かりになるように
ひとつ明治維新の背景の記述を紹介します。

この時代の日本人は何らの情報も与えられなかったために、
余りにも無知であり無邪気であって、
いま頭を垂れて国家と天皇のためにといって強制されて
生命を捧げた無数の戦死者を追想すると、
この革命には、

情報を奪われて無知であったがための犠牲が余りにも多かった

ことがわかる。
その原因はひとえに権力サイドが情報を独占したためであり、
国民を人間として扱わなかったため
人を犬か豚として扱ったためであった。

引用先:鹿島曻著「裏切られた三人の天皇」

 

明治維新と言えば、名前が残ることになった勇猛な志士たちだけがスポットライトを浴びがちですが、当時の一般大衆については悲しいことに

情報が何も与えられていなかった

というのです。

その結末は、彼らがあまりに無知で無邪気であったために、
国家と天皇のためにとただ与えられる情報を鵜呑みにしまったのですね。

 

上記鹿島氏の著書が教えてくれているように、
わが国では明治維新当時から政治家(権力側)が正しい情報を隠ぺいするのが通例なのです。

 

その観点を現代に目を向けると、悪名高いテレビによって

情報が歪められ、正しい情報がわれわれに届かない

ようになっているのが明治維新の頃とそっくりなのですね。

 

わが国においてテレビひとつでたやすく

国民にとって大切と思われる情報が間違った方向に向きやすくなっている

というカラクリです。

 

ここで太田龍著「長州の天皇征伐」から次の文章を引用します。

ここで、鹿島曻著「裏切られた三人の天皇」は、
長州明治国家による、「情報独占」を指摘している。

つまり、国民には情報を知らせない

最小限の情報を与え、情報秘匿と嘘情報の流布を最大限にする
と言う。

この原則は、今もなお
長州国家の継承者としての日本国政府と国家体制によって
死守され続けている

レオナルド
レオナルド
「長州の天皇征伐」太田龍著

 

ありがたいことに現代社会のいいところは
政府・メディアによって隠された情報を

SNSで取り返すことができる時代

となっている点です。

SNSでうまく正しい情報を見極めることができれば
明治維新のときのような

情報を与えられなかった悲劇

を避けられるわけです。

 

いずれにしても権力側が望まない状況というのは、

大衆に正しい情報を知られること

です。
わが国の政府・メディアが多くの国民に正しい情報が与えなかったために、
それを鵜呑みにした人からとりあえず感染対策でマスクをつけるというおかしな習慣を招くことになりましたが、与えられた情報を吟味してそろそろ反省する時が来ているのです。