こんにちは、デデです。
ひとつ動画を引用します。引用先はNHKスポーツさんです。
東京五輪 #閉会式
国家斉唱 歌うのは #宝塚歌劇団 の皆さん
着物に袴姿での登場ですNHK総合テレビで放送中! PC💻スマホ📱でも中継をご覧いただけます☟https://t.co/o64HtxtGXx#nhk2020#tokyo2020#東京オリンピック pic.twitter.com/3AofT2iPYg
— NHKスポーツ (@nhk_sports) August 8, 2021
東京五輪閉会式での宝塚歌劇団トップスターによる美しい国歌斉唱でした。
美しいと言ったのは歌声もそうですが、歌うときの立ち姿もそうです。
余談ですが、一般的なスピーチの極意では、両手を腹のところに組むほうが肩の力も抜けて声を発しやすくなり、それに周りが気づくほどのへたな固さを呼び込まなくなる、とあります。
口から大きな声を発する状況のときに両手を前に組むのは自然な美しいかたちでありまた効率的なので理にかなっているのです。
そもそも宝塚歌劇団は所作に厳しいとあって次の動画を見るとよくわかります。
この動画を見ると立ち姿も理にかなった美しい所作なのですね。
両手は指と指の間を締め、脇を締める。 「一流人の礼法」を著した小笠原流礼法の小笠原清忠氏によると、 「真心なくして礼儀なし」 お辞儀時の注意として背中を丸めて頭だけを下げたり、尻に両手を当てるお辞儀は不自然な姿になるとアドバイスしてくれています。 それに小笠原氏は次のようにも述べています。 いずれの所作においても大切なのは「意識して行う」ことです。 小笠原清忠 真心があってつねに所作を意識することを心がけたいものです。 たとえば直立不動のとき両手を前に組むのはわが国の所作ではありません。 韓国人が「韓国のお辞儀」をするのは美しいと思いますよ。 — neworandie1001 (@neworandie1001) May 27, 2021 わが国の礼儀作法は まず真心があってその動作の根底に「効率さ」があり、自然とそこに のです。 たとえば効率のいい箸の持ち方というのは相手に卑しいところを見せない持ち方、そして食べやすい持ち方であり、また箸を静かに持ったり置いたりするところに自然と美しさが伴うものです。 効率のいい靴のそろえ方は相手にお尻を向けず、また靴を履くときの靴の向きを考え「出船」のかたちでそろえ、手を使って靴をそろえる姿に美しさが伴うものです。 日本人の立つ、座る、歩く、廻る、礼の一見堅苦しいと思われる所作には実は美しさをだけを求めているのでありません。 所作の根底に無駄を省いた効率的な動きが含まれているのです。 効率的な動きはわれわれ日本人の先人が残してくれた知恵の結晶でありましょう。 ちなみに私見ですが 立っても座っても両手の自然な位置は重要ですのでただ両手をお腹の前に組むという発想は最初からなかったように思われます。 真剣に日本流と思っていても我流でやると間違いやすいものです。
お辞儀のときも上半身ごと頭を前方に下げ、一瞬両手がふともものところで重なることがあっても脇を締め続けて、ゆっくりと上半身を戻す。
他国の所作ではそのようなことがあるようです。
日本には日本人のお辞儀あるんです。
それなのに、わざわざ日本人に韓国のお辞儀をさせるのは文化侵略です。 pic.twitter.com/RNWSxDQeRG
「美しさ」も兼ねそろえるところにある
ですのでわが国の伝統的な所作を学ぶことは意味があり、むしろ覚えてしまうと効率的なものですからそちらのほうが楽に感じられます。
わが国において立ち姿のときに両手をお腹の前に組む姿勢が一般的でないのは、
昔の日本人が立ち姿からそのまま跪座そして正座することが多いからです。
わが国の伝統的な立ち振る舞いや礼儀作法についてはそれなりに稽古する必要があり、そこで小笠原清忠氏の著作や動画などはとても参考になります。