「1984年」の二重思考を持つ人

不都合な真実

こんにちは、デデです。

 

ジョージ・オーウェル著「1984年」は

全体主義社会の実態

を風刺した名作なのですが、
本作品「1984年」で出てくる超重要キーワードがありまして、
それが

「二重思考」

です。

二重思考とは、
ふたつの相矛盾する信念を心に同時に抱き、
その両方を受け入れる能力”、と同作品のなかで登場します。
間違っていると思っていても心を鬼にして命令する、
そして自分が間違っている矛盾を知りながら
嘘を信じて自分を正当化する、
そういう全体主義に欠かせない悪魔の思考法です。

 

オーウェルの表現する、この二重思考を心理学では

「認知的不協和」

と呼ぶそうですが、
現実社会では疑似現実となって実際に周りに害が及びやすく、
その結果二重思考は認知的不協和よりもタチが悪くなります。

われらは疑似環境のなかにあり

 

本作品「1984年」のなかでは、
こういう二重思考の能力を持つ人間でないと
全体主義下の管理職がつとまりませんよ
と、全体主義社会で出世を目指す人の宿命を暗示しているのです。

われわれの組織でも似たようなところがあるのではないでしょうか。

 

その理由は「1984年」のなかで次のように言われています。

なぜなら、党にとって最も重要な行動とは、
意識的な欺瞞を働きながら、
完全な誠実さを伴う目的意識の強固さを保持することであるからだ。

故意に嘘を吐きながら、しかしその嘘を心から信じていること、
都合が悪くなった事実はすべて忘れること、
客観的現実の存在を否定すること
、そしてその間ずっと、
自分の否定した現実を考慮にいれておくこと、
これら全て、なくてはならない必要条件である。

引用先:「1984年」第二部 9

レオナルド
レオナルド
「1984年」ジョージ・オーウェル著 高橋和久訳

 

さて、最近日本の大臣クラスの政治家でありながら、
流行り病の予防注射の正体について矛盾が生じているのに、
都合が悪くなった事実を忘れ、客観的現実の存在を否定し、
故意に嘘を吐きながらしかしその嘘を心から信じているような二重思考の塊
がいましたね。

 

ツイートを引用します。引用先はAlishua.さんです。

 

そういう二重思考を発揮している政治家をどんどん目にするたびに、
わが国も全体主義の道へすすんでいるんだなあと実感して悲しくなります。

 

われわれ日本民族にとって大切なことは、
わが国の政治家のなかで

世界支配者層の全体主義に加担している人がいる

という事実に気づき、われわれ自身も二重思考という罠を知りながら
マスクをつけさせ続ける彼らの策略にいつまでも乗らないということです。