歩き方を学ぶといいことが起きる

セネカ

こんにちは、デデです。

 

自分の歩く姿は自分の顔をすぐ見ることができないように
自分でチェックすることのできないものです。
しかし周りの人には自分の歩く姿が名刺代わりになると言ってもいいでしょう。

歩く動作ほど無意識に行っている習慣はなく、いちいち歩き方を理屈で考えようとはしないため、なおざりにしやすいものなのです。

 

歩く動作とは普通に長く歩いていれば、いつの間にか自然に見栄えのいい美しい姿になってくれるような動作ではありません。

 

それどころか悪いクセがついてしまうと、周りに違和感を起こさせるかっこ悪い歩き方にさえなってしまうこともあるのです。

歩き方を意識しておきましょう。

美しく歩こうとするなら、それなりに美しい歩き方に興味を持って練習しなければならず、美しく歩く人美しい歩き方の練習をしている人なのです

 

幸いわが国では「行住坐臥」が重視される文化を受け継いできていますから、
歩き方もちゃんと昔から研究されてきて、それを知っている人がいるのでYouTubeなどで参考してみましょう。

 

周りから見て美しい歩き方だと、その人の雰囲気とオーラが伝わって感じられますし、人間を磨いてきているのだなと、すぐにわかります。

 

周知のことですが
正しい歩き方は体の各筋肉を上手に使い、また呼吸も工夫するようになるので

健康への近道

でもあるのです。
それに胸を張って真っすぐ歩く姿堂々とした印象を与えることになるでしょう。

 

一方、何かとせわしない歩き方あったり、背筋が曲がっていたり、首が傾いていたりすると、たとえ美しさを求めていなくても周りにいぶかさを与える印象になりかねないのですね。

 

特定の理由がない限り歩くときのクセだけはできるだけ早く治しておいたほうが無難のように思います。
古代ローマの哲学者も

「君は見たことはないかね、
魂が柔弱だと、歩き方にまでその軟弱ぶりが現れることを」

と言っているのです。

 

「一流人の礼法」を著した小笠原清忠氏は次のように言っています。

リーダーの持つ品位は、しばしば、
その組織そのものの品位として受け取られます。
国を代表する者はその国の品位を決めてしまうことがあります。

同様に、組織単位が小さくなっても、
その組織のリーダーが品位を決めてしまいます。

会社を代表する者はその会社の品位を決定づけることになります。

レオナルド
レオナルド
「一流人の礼法」 小笠原清忠著

 

ヘルメス哲学の言葉で

「上にある者のごとく、下の者はそのごとくある」

という教えがあります。
もしある人に礼儀正しい品位があると、その人の上にあたる上司や両親なども品位があるように映ったりするので不思議なのですね。
逆に、下にいる部下や子供たちに軽率なふるまいがあっても、上にある者に品位があると、若さゆえに起こしたものだと、彼らにも再び今後の可能性を感じさせるように映ってしまうのです。

つまり歩き方こそ、品位を見られる「行住坐臥」の中でその人間を示すことが多く、その所属する組織の印象さえもよくなっていくのです。

 

歩き方は毎日の無意識の習慣だからこそ、正しい矯正と訓練には自覚する心持続させる意識が必要です。

 

人知れず歩き方にフォーカスして毎日意識してまっすぐ歩いておくと、時間が経つにつれて身も心も変わってくることがわかってくるでしょう。