言霊原理の島 ⑩小豆島

日本民族

こんにちは、デデです。

 

言霊原理の島、今回は小豆島(あづきじま)です。

 

ひとつ前の吉備の児島で天津菅麻音図が完成しました。
しかしながら、まだ混沌としている天津菅麻音図で見られる並び方も、
縦の並びである母音アオウエイと半母音ワヲウヱヰをのぞけば、
横の並びがまだ決まっていないのです。

そこで少しずつ天津菅麻音図で人間の精神構造を確立していかなければなりません。

 

小豆島の小豆は明らかに続く気の区分、と解釈されるように、
何が明らかなのかを見ていくかと言うと天津菅麻音図の横の並び、
つまり8父韻が健在であることを確認する区分けであります。

 

小豆島に座する言霊の整理・運用法は泣沢女神です。

本内容は島田正路著「古事記と言霊」に沿って、私なりに内容をまとめたものです。

泣沢女の神

泣沢女(なきさわめ)の神の泣沢は泣き騒ぐという意味です。
何が泣き騒ぐのかというと、8父韻の子音が天津菅麻音図上で母音と半母音に
泣き騒ぐ(=働きかける)さまを言うのですね。

 

何か現象が生じようとするには8父韻が泣き騒ぎ、母音と半母音に働きかける必要があるというわけです。

母音、半母音は8父韻と異なり、泣き騒がないのです。

 

考えてみて下さい、日本語で目の前の実相を母音と半母音だけで伝えきれるかといえばそうではなくて、32子音がないと現象化するのに物足りないですよね。
その32子音が生まれるためには、8父韻が母音と交わらなければなりませんでした。

人間の創造知性(=言霊イ)の8父韻が母音、半母音と噛みあうように天津菅麻音図上でも8父韻の位置がまず決まらないといけないのです。

 

そのために小豆島という区分では、天津菅麻音図において速やかに8父韻を確認しておかなければならないのです。

【天津菅麻音図】

天津菅麻

32子音

 

天津菅麻音図では言霊イが一番下に決まってしまうので、8父韻も一番下の言霊イのところに決まります。

 

天津菅麻音図上に8父韻の位置が決まる力動に、泣沢女の神の名がつけられました。

 

現象が現れ出るようになるには時間が必要であり、母音から半母音に向かって8父韻の並びで時の移り変わりが読みとれることになるので、天津菅麻音図に限らず音図に8父韻が決まることの意義は、時間的判断力の基本となることです。

 

 

以上、小豆島の言霊の整理・運用法を紹介しました。
この島の内容がただ天津菅麻音図上で8父韻が決まるだけでありながら
立派な区分けの扱いとなっていて、その言霊に神の名もついているのは、それだけ言霊原理で大切なところであると言えます。

それに1島1神の島は、言霊原理の全14島あるなかで、言霊ウの淡道の穂の狭別の島とこの小豆島の2つだけですから覚えやすいのではないでしょうか。
天津菅麻音図で8父韻が確認されたところで、次回はさらに天津菅麻音図
分析検討され、建御雷の男の神が生まれることになります。

言霊原理の島 ⑪大島